2012年08月30日

ガッテンを見て愕然!

 8/29/2012、NHK放送の「ためしてガッテン」を観て愕然とした。今回は、過換気症候群(hyper-ventilation syndrome,HVS)を取り上げていたのだが、何と有効と思われていた「ペーパーバッグ法」は、殺人行為に等しい行為であるということが暴露された。

なんじゃこりゃ?

である。
 筆者は、臨床検査技師で教授の友人から、このペーパーバッグ法を聞いて、HVSに関しては、その対処法を教えてもらったが、実は全くやってはならない方法だと気付かされて驚いている。おそらく呼吸は血中の二酸化炭素がコントロールしているというところから、低二酸化炭素状態であれば、ペーパーバッグを口に当てて呼吸すれば、二酸化炭素濃度が上昇し呼吸が安定すると考えたのだろう。
 しかし現実は、それでは血中の二酸化炭素濃度は上がらず、むしろ窒息させているのと同じことになってしまうことが分かったのだろう。
 それにしても、これだけ普及した方法で、しかも、HVSの患者が増えてきているというのなら、関係者が新聞、ニュースなとでその危険性を告知しなければならないだろう。今回、ガッテンを観た人は良いが、そうでない人の方が多いはずだから、早急に誤りは訂正すべきだろう。人命にかかわるからね。
 しかし、医療関係の事実誤認による変更は多いね。前にも述べたが、傷口は基本的に殺菌してはいけない、というのもあった。これは赤チンやリバガーゼを知っている世代には衝撃だぜ(あんな痛い思いして、逆に良くなかったなんて(TT))。
 昨今、いろいろなサプリメントが発売されているが、いくら新発見されたからといって、即座に飛びつかない方が良いかもしれない。医療の現場で、以前常識であったものが、180°違っていることもあるのだから、ましてやサプリメントのような比較的安全なものは、結果として毒にも薬にもならない、というようなことが起きやすいのではないかな。コラーゲンやヒアルロン酸なんて塗っても飲んでも効果など期待できないだろう(飲んだ場合分解されて原料にはなるだろうが…(それでもペプチドかアミノ酸!))し、むしろアレルゲンとなるのではないだろうか。だいたいそんな高分子が皮膚から直接入って行く方が怖いわ。
医療関係の番組はもっとたくさんあっていいかな。
posted by Serendipity at 02:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月27日

本質を考えない煽動"社"、産経新聞

 8/26/2012付の産経新聞、「新聞に喝!」というコラムで、またぞろ原発推進を煽動している。もういい加減にしろと言いたいが、これに対抗せず声を上げ続けないと、いつの間にか詐術に陥る人も増えてきてしまうので、黙るわけにはいかない。
 今回の論者は、津田和明氏という人らしいが、まず出だしで論理が破綻している。
以下に引用すると、
「…化石燃料は大気汚染物質の排出が避けられず、産出地が中東に集中していることも問題だ。」

 論者はこの一文だけで二つの過ちを犯している。
 まず、この人は化石燃料を野火の如く、ただぼやぼやと燃やして蒸気を作った後にはそのまま大気に排出しているとでも思っているのであろうか。いくら火力発電の詳細を知らなくとも、脱硫装置が備えられ、しかも日本の技術は世界一であることくらいは知っている。大気汚染防止法というものも存在している。違法な施設など存在しえない。それが一時期火力を多用することがあったとしてもである。
 では原発はどうだ。原発の廃棄物は放射性物質である。半減期に従って放射能が減衰するだけで、その半減期をコントロールする技術を人類は未だ手にしていない。将来的にもあまり期待できないだろう。その放射性物質の中には沸点が低いものも有る。大気汚染はないと言えるのか。緊急時ベント機構には、まだフィルターも装着されていない。それはさておいても(フィルターを付ければよいのだから)高レベル放射性物質はどのように処理するというのか。既に報道されているようにそれは破綻している。処理はできないのだ。原発を推進したいアメリカでさえ、永久埋設地が確保できないため、新規炉は見合わせの方向に動いている。ましてや国土が狭く、地震大国である日本に永久埋設地があろうはずがない。処理もできなければ埋設もできない、こういった厄介な物質を原発は生成しているのである。最終処分法が担保できないのであれば、これ以上廃棄物を出すというのは自殺行為であろう。こういった事実を国民は知りつつある。経済の問題では、既にない。これに津田和明氏はどう答えるのか。
 また、「産出地が中東に集中」云々とあるが、原料となるウランも日本では産出できないし、産出国も限られている。しかもその算出方法には多大な問題が指摘されている。他国のことなどお構いなしとでもいうのであろうか。いずれにせよ、これでは電力調達の弱点になることは、原油にしてもウランにしても同じことである。

 原発を代替する発電機構は確保しなければならない。これはその通りである。太陽光発電、風力発電、地熱発電などは、主要電力とはなかなかならないだろう。それも事実だと思う。もちろん輸入燃料に頼ることも、国家戦略上好ましくない。ではどうするか。まずは、日本海側のメタンハイドレートを早急に開発することだ。深海に存在する太平洋側とは異なり、浅部に存在することが分かっている日本海側では、既存の技術で対応が可能だろう。そのためには、まず国が電力確保の方針を原発から新エネルギーへ方向転換をしなければならない。今まで原発に使っていた予算を優先的に振り当てるのだ。現時点ではこれが一番有効ではないかと思う。その他の技術もあるが、まだ未知数であり、もう少し時間が掛かるだろう。これも進めなければならないが、アドホックとしてはメタンハイドレートで時間稼ぎ(埋蔵量によっては長期に利用できる)をすることだ。多量に電気を喰う、HI機器なども考え直す時がきたのだ。
 要は覚悟である。旨そうに見えていた饅頭が実は毒饅頭であったことを認めることだ。どんなに飢えていても子供にこんなものを与える親はいないだろう。

 原発が発電ばかりではなく、実はその裏として、プルトニウムの確保にあり、原発を維持するのは、原子力技術の保持、発展を狙っているという説もある。実際、原発に関しては、「国家安全保障に資する」と記述がある。だが、日本が大陸間弾道弾のような技術をもって、それを利用することが果たして現実的であろうか。慥かに強大な軍事を背景として脅しを掛けてくる国々に関しては忸怩たる思いもある。しかし核兵器を使った脅しが有効であるとは考え難い。万が一有効だったとしても、それを維持管理することは、膨大な経済的負担を強いられることになる。加えて、日本の原発は完全に標的にになるだろう(もちろん以前からそうだったのかもしれないが…)。その効果は、悔しいことに福島第一原発で実証されてしまった。それどころか、事故後もテロに充分な対策は取られていない。実際、福島第一原発の防御に必要な自衛隊が配備されているという報道は皆無である(あっても警備員程度しか機能しないだろう)。
これでも津田和明氏は、原発は経済的だと思っているのだろうか。

 津田和明氏の記述にはこんな表現もある。
「福島第1原発の事故で電力会社の引用は地に落ちた感がある、しかし感情論に走って電力会社たたきをしていると日本経済全体の危機を招きかねない。」
 もちろん、感情的な電力会社たたきは意味がない。しかし感情論ではないのだ。それは既に述べた通りだし、包括原価方式を採らせている法律にも問題があることも分かってきた。原発がなくなると、しきりに電気料が高くなると恫喝している津田和明氏だが、この方式を採っている以上電気料は安くはならない。全く競争原理が働かないからだ。競争原理が働かないとどうなるかは、元サントリー副社長である氏であれば、身に染みて分かるはずなのではないか。

 産経新聞は父の代から購読してきた新聞だが、この会社がまさか企業の論理に右顧左眄しているとは…。
残念なことだ。
posted by Serendipity at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月06日

産経新聞 藤井聡氏「主張」の稚拙

 昨今、京大、東大卒等のタレントが、中高生レベルの問題をクイズで正解することが、さも高学歴であることを誇示するかのような、莫迦げた番組が流行っているが、高々そのレベルの問題に正解したからと言って、何を誇ろうというのか? しかも現役の中高生の方が成績が良いのだから目が当てられない。
 タレントのことは、エンターテインメントの範囲内だから目くじら建てることもないが、これが教授クラスになると少々黙っては居られない。
 問題とするのは、京大教授藤井聡氏の産経新聞「主張」である。氏は以下のように述べている。
「…
 原発がなければ、火力発電を焚(た)き増さざるを得なくなって、その結果、少なくとも年間3兆円相当の化石燃料を余分に外国から輸入しなければならなくなると推定されている。これが国家の富に深刻な打撃を与えるのである。

 第一に、電気料金は値上がりせざるを得なくなり、そうなれば家計のみならず国内経済に深刻な影響を及ぼす。産業の空洞化にも一段と拍車がかかり、長期デフレに苦しむ景気がさらに冷え込み、失業者が増え、その結果、自殺者が増えることともなりかねない。

第二に、電力料金の値上げは電力会社への激しい批判を巻き起こすだろう。その結果、会社側は様々な改革を強いられ、揚げ句に電力供給システムが劣化し、「世界一の停電低頻度」は維持できず、停電で医療機器が動かなくなり、信号機停止で交通事故が増え、それらを通して命を落とす国民の増加に繋がりかねないだろう。

 第三に、石油・ガス輸入代金がさらに3兆円もかさめば、最低で年間3兆円、乗数効果も勘案すれば、その2〜3倍分も国内総生産(GDP)が縮む。日本の燃料需要増大に伴い原油などの価格が高騰すれば年間10兆円を超す経済的な損害を与え、その結果、多くの国民の自殺にすら直結している不況を著しく悪化させるだろう。


 問題点は幾つかあるが、まず第一に「原発はそう簡単に事故を起こさない」という前提のもとに論を進めている点がある。まさしく争点としなければならない問題を問題ともせずに論を進めるのでは話にならない。何故なら前提が「偽」であれば、結論は何を言っても「真」というのは論理学の基本中の基本だからだ。「お前が大統領なら、俺は大統領夫人だ」というのはアメリカ人がよく使う言い回しで、これはオバマにでも問うているのでなければ、論理的に正しい、ということだ。

 安全だと言えない理由は山ほどある。問題になっている大飯原発では、f3という断層が走っていることが分かり、活断層であるかどうかを再調査しなければならなくなっている。もちろんこのような断層の上に原発のような構造物を建てることは法的に違法だ。であるから、早急なる調査が必要だが、驚いたことに、関西電力では、建設申請に拘わる当時の資料がどこにあるか分からないと言っていた。真偽の程は分からないが、假にこの程度の文書管理もろくすっぽできないのであれば、巨大かつ複雑な原発を運用する能力などないと自ら告白しているようなものだろう。

 石川県の志賀原発でも断層が見つかっている。これも活断層の疑いが濃いということで、調査次第では、廃炉にせざるを得なくなるだろう。

 少し見回しただけで陸続と挙がるこのような例にも拘わらず、何の疑いもなく、未だに「安全神話」を信奉しているとは畏れ入る。こういう人が京大教授というのだから、世間一般の人々ももう気付いていいころだろう。肩書きなんぞ信ずるべからずと。本当ならとても寂しいことで、あってはならないことだと思う。しかし同じ京大の教授が詐欺事件起こすのだから、この大学はどんな基準で教授にしているのか分かったものじゃない。

 さて、次に、原発の安全性検査を假に通ったとしよう。(大飯原発については、経済産業省原子力安全・保安院は第2次の審査が必要だと言っていたが、野田首相は強硬に運転再開をしてしまった。電力が足りなくなるという触れ込みだったが、現時点で火力発電所を止めてしまったのは一体どういうことだろうか。総力を挙げても電力は不足するんじゃなかったのでは。閑話休題)。
 多量に発生する放射性廃棄物の処理費用と処理施設、場所に掛かるコストはどうなるのだろうか。だいたい処理ができるのか。最終処分場もないのに。これに掛かるコストが尋常ではないことぐらい経済学者なら調べればすぐに分かるだろう。実際に原発のコストを計算した学者がいる大島堅一立命館大学教授である。彼によれば、原発のコストは、他の発電方式より高くなることが判明している。
cost.jpg
 自然エネルギーが不安定なことは分かる。組み合わせることでスペインなどのように安定化させる可能性はあると思うが、それでも不安はある。そこで制御しやすい火力にしばらくは頼ることになるだろう。燃料調達のコストは慥かに一時的に上がるまもしれない。しかし、日本にはメタンハイドレイトという資源もある。太平洋側の深海にある資源はすぐさま利用できなくても、日本海側の浅い海にもあることが分かっているから、これは現行技術で対応できる筈だ(まさか中国でもできることが日本の技術でできないなんて言わないよね)。燃料に関しては、まだ有望な技術もある。要はエネルギー政策の基本理念をはっきりさせ、つまり脱原発を明確にし、今まで原発に掛かっていた経費をこの新しいエネルギーの開発に掛ければよいのだ。日本の技術者は、目標が闡明になれば、困難な技術でも実現してしまうだけの想像力、技術力はあるのだ。

 さて、原発推進派の裏の懸念は、原子力に拘わる技術の進化を遅らせれば、世界と競合できなくなるという思いだろう。また、密かにプルトニウムを欲しがった政府の思惑もあるに違いない。極めて政治的な世界であるから事実がどこにあるのか未だ不明であるが、日本が原発を脱し、新たなエネルギーによって社会を運営している見本を示せば、逆に世界の方が慌てるという図も描ける。要は、国民、政府にその覚悟があるかどうかだ。

 以上のような事実を無視し、「電力不足になれば大変なことになる」などと単純に恫喝するのは滑稽であり、簡単に信じる国民は少ないのではないか。

国民はもう散々騙されてきたのだから。

posted by Serendipity at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月03日

ノンアルコールビールって清涼飲料水じゃないの?

 日本人って時にとんでもなく細かいところに引っかかる面白い民族なのだが、産経新聞の記事を見ていてちょっと笑ってしまった。
 それは、ノンアルコールビールを未成年者が飲んでも良いか悪いかを述べている記事で、「何歳くらいから飲んで良いか」という設問を未成年の子供のいる30〜40代の1200人を対象に実施したところ、
20歳以上 35.7%
18〜19歳 32.3%
15〜17歳 17.3%
12〜14歳  5.7%
となり、
乳幼児から大学生で飲んで良いと答えた人に理由を聞くと、
法的にも発育的にも問題がないから    31.9%
子供が飲みたがればダメという理由はない 31.1%
子供が実際の飲酒をすることを避けられる 30.3%
という結果だったという。

もともとアルコールを摂取できない人やTPOの開発したのが実情だろうから、メーカとしては少々躊躇いがあるかもしれないが、アルコールが0.00%だから、これは完全に「清涼飲料水」でしょう。
単にビールのような味がするだけで、他のジュースやソーダと何等変わりはない。清涼飲料水の中でも色々変な(?)味のものも有るが、その一つと捉えれば済むことだ。
はっきり言って味はビールとは似ても似つかない(筆者は嫌いじゃないが…)。

問題にする方がおかしい。

「ビールへ移行させる虞がある」と危惧する声もあるが、「甘酒」飲んだからと言って、「どぶろく」に走るものだろうか。エッチな本見たからといって性犯罪者になる? 小説で殺人事件を扱ったからといって、人殺しになるとでもいうのだろうか。
そうであれば、もっと根本的に重大な原因があるだろう、早急に対処した方が良い。
だいたいそんなに気になるのなら、子供と十分会話すればよいのではないか。

これより問題なのは、この商品の扱い方だ。コンビニでは「20歳未満の方にはお売り致しません」と堂々と書いてあるところもある。トラブルは避けたいというのが本音だろうが、腰が据わっていないね。
どうして売らないのかと詰問されたら答えられないだろうに。

プライバシー法が施行されたとき、筆者は絶対に過剰反応するな、と思ったし書いたりもしたが、同じことは何度での繰り返されるようだ。

もう少し、寛容になれないものかねぇ。
くたびれちゃうよ。
posted by Serendipity at 03:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。