2012年09月02日

断層ずれても「運転可能」?! 自滅するつもりか?

 8/29/2012付け産経新聞によると「原発直下に地盤をずらす『断層』があったとしても原発の運転を一律に停止せず、継続の可能性を残す新たな安全評価基準の導入を、経済産業省原子力安全・保安院が検討していることが28日分かった。…専門家の意見を踏まえて近く決定し、近く発足する「原子力規制委員会」に引き継がれる。」
 簡単に言えば「安全の基準緩和」である。本来なら志賀原発など、断層上に建てられている原発は危険であるから、即時廃炉というのなら分かるが、それどころかたとえ断層があったとしてもそれが軽微であれば稼働させて良いというのである。専門家に意見を聞くと言うが、もちろん原理力ムラで固めた茶坊主学者を利用するだけで、結論は決まっている。こういう重要な決定が、密室で行われることをもっと恐れていい。基本的にすべて公聴会として行うべきものだ。賛成派がいてもよい、しかしそれと同数の反対派がいなければならない。そして何より、専門家というのであるなら、基本的に双方議論の余地がないコンセンサスがあるだろう。その則(のり)から外れるなら、専門家という看板は外したまえ。君たちは政治家ではない。断じてない。医者がヒポクラテスの誓いを守るように、(特に自然を相手にする)学者は真実の前に謙虚でなければならない。どんなに良くできた假説でも、自然がノーと言えば引き下がらなければならない。そうでなければただの夜郎自大である。
 レバ刺し規制を見て分かるように、官僚の本性は保身である、羮に懲りて膾を吹くのが彼らである。高々レバ刺しごときであの及び腰である彼らが、3.11の大震災を見て尻込みしないはずがない。従来なら国民からの批判を躱(かわ)すために、「断層」が見つかれば、あっという間に規制を強化するのが彼らの本能だ。ところが、それと全く反対のことをしている。こういうときには別の本能が働いたと考えるべきだ。それは省益。延いていえば、国益など二の次、畢竟自己保身ということだ。これが彼らの最大の使命だから宜なることである。
 もちろん、原発を抛棄することなど気はさらさらないということだ。これが「経済産業省原子力安全・保安院」の正体である。

 しかしここまで露骨だと、とうとう気が触れたのではないか、としか考えられない。
ごまかし続けて建設してきた原発を、自らが逃げ切れるだろうと想定した期間より短い時間で危険な状況に陥れてしまうに違いない規制緩和をするとは、狂ってる…、としか言いようがない。

 何度も言うが、3.11以降、本来なら、安全基準を高めるべきなのに、逆に緩める。これは明らかに原発政策は止めないぞ、という無知蒙昧で意固地な意思を政府は示したわけである。

 よかろう。そういう気なら、選挙で白黒を付けようじゃないか。

 国民は選挙にあたって、必ず「原発廃止」であるか否かを確認することだ。特に若い連中にとっては近く行われる選挙は重要だ。君たちの将来、それどころか生き延びられるかどうかを決められるギリギリの選択だ。年寄りにとっては、よほどの有識者か、実際に被害を受けた者でない限り原発など気に止めないだろう。彼らは電力不足になったらどうするのだ、としか考えられず、それ以上の思考は停止しているからだ。だいたい假に被曝したとしても発症までに5年から数十年かかるから気楽なものだ。そんな先には誰一人としてこの世にはいない。
 甘い蜜を吸ってきた原子力ムラの住民とてそれは同じことだ。高放射性物質の処理など今は我々には解決できないが、将来の“優秀な”君たちなら、なんとかなるだろう、と無責任に押しつけて、自らは安穏として鬼籍に入るのだ。

 「電力が不足したらどうする」(もちろん嘘であることがばれているが)という、まるですべてを分かりきったような、「それが公平に考えられる大人の感覚なのだ」、「世の中そんな単純なものじゃない」とかまるで神の如く、或いは智慧のある老人の如く言いたいだけなのだ。「年を取れば経験で分かる」などとね。しかし、ビスマルク宰相に言わせれば、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」であることも述べておこう。
 未来がない老人(少なくともサミュエル・ウルマンの言うような老人ではないなら)に未来を語ることなどできない。未来を語り夢を実現させるのは若者しかいないではないか。しかも、原発の影響をもろに受けるのはその若い世代だ。こんな不合理な社会構造を受け入れることができるのか。唯々諾々として受け入れるのか?
 一人一人の票は小さいかもしれない。しかし、投票でしかこの国は変わらない。革命で変えるべきでもないだろう。幸い独裁国ではないから、法を守ることで国の象(かたち)を変えることができるのだ(独裁国家の国民にとっては、まさに垂涎の的に違いない)。
 だからこそ、若い連中は、真摯に選挙には出向いて、投票行動を起こすことだ。投票しないとということは、どんな理屈を捏ねても、現在の社会構造を暗黙的に了承していると表明することに等しい。実際に「投票」したと同じことなのだ。

 政府も電力会社も、原発を廃止し、次世代の発電方式に移行してゆけば、新しい職場もエネルギーも確保できることは既に知っている。にも拘わらずその動きをしないのは、ただ無為に終わる廃炉の費用を払いたくないのだ。
 しかし、特に政治家は国民の代表であろう? ならば国民の意思を無視する政治家とは何者なのだ。慥かに外交、国防に関しては、素人が踏み込めない闇の世界もあるだろう。それを国民の意思だからといって、明らかに国を滅ぼすような施策は採れないのは分かる。「国破れて山河あり」では最終的に国民の意思を表していないからだ。しかし、生中な政治家が「民に知らしめるべからず」などと安易に口に出しても、思ってもいけない。その言葉を発する前に、その政治家は、文字通り命を賭けて、国土、国民を守る決意があるかどうかを常に自らに問うているか、もう一度思い返すべきだ。そうでなくば、政治に携わって頂きたくはない。
 筆者は、優秀な政治家であれば、どんなに費用を掛けても全く惜しくはない。ほとんどの県にある飛行場をプライベートジェット(もちろん公用に当たっての話だが…)で利用して日本中を回っても何等問題はないと思っているく、それだけの仕事ができれば、おそらく筆者ばかりではな誰も文句は言わないだろう。文句を言うのは、露骨に無駄が多く、政治家のモラルがないからだ。官僚の「汚職」も目に余る。「天下り」なんて、天から救い主が降りてくるような呼び方で全く適切でない表現で、これは「(広義の)汚職」と表現すべきなのだ。「いや能力があるのだから会社が引き抜きたいと思っているのだ」と反論するのであれば、退職した役人は全てハローワークに登録すればよい(但し、管理対象であった会社は除く)。優秀であることが事実であれば、登録と同時に雇用を願う会社の引く手数多の攻勢に遭うに違いない。ヘッドハンティングなど当たり前の筈だ。正式な手続を経て仕事に就けばよい。

 政治家の言葉があまりに軽い。それは、その政治家を当選させた国民にも責任がある。バカな政治家と呼んでも、そんな政治家を誰が選んだのかということだ。
 それに自らの利益、都合のために政治家を支持する応援母体などもうんざりだ。政治家という職業は本来なら並の人間ではできない。少々頭が良くても、例え会社を経営した経験があったとしても、多少の行動力があったとしても、おそらく無理だろう。図抜けた実力が要求される(特に国政では)。余程の覚悟と自信がなければ、たとえ父親の票田があったとしても、立候補は止めて頂きたい(ポッポさん、あなたもだよ、大体次回の選挙にはでないと言った筈だが)。

 それにしても明らかに詐術を用いて、できもしないマニフェストで国民の票を獲たとしたら、それは詐欺というものだろう。何故なら、そこに表現されている項目を、国民は信じるしかないからである。それさえも信じることができないというのであれば、一体何を信じて投票行動を起こせば良いというのか。

 今回も美辞麗句に彩られたマニフェストだのアジェンダだの、できもしない政策を並べて選挙を行うのだろう。もう騙されたくはない。しかし、選ぶのには表明したそれらのものしかないのも事実だ。各国民が、実現して欲しい項目を決めて、これだけは守って頂きたいと再三再度念を押して、候補者に詰め寄るしかない。多くの候補予定者はブログを持っているから、積極的に質問することだ。返信のない候補などもちろん言語道断である。返信された文章を以て判断の材料にするしかないだろう。

 鮫脳宰相と呼ばれた政治家が、「有権者は選挙中、寝ていて欲しい」などと戯言を言ったが、オペラではないが「誰も寝てはならぬ」のだ。

Nessun dorma!    誰も寝てはならぬ
Nessun dorma!

Dilegua, o notte!  夜よ去れ!
Tramontate, stelle! 星よ沈め!
Tramontate, stelle!
All'alba vincerò!  夜明けには勝ち取ってみせる!
Vincerò!      私は勝つ!
Vincerò!      私は勝つ!

国民は勝利することができるのだろうか? それともただ自壊してゆく姿を目にするだけなのか…
posted by Serendipity at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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