2012年12月11日

インフラ補修公共事業による経済活性化

ご隠居はんと留はんの「量子力学」珍問答

LOTO6をはじめる前に読む本
====================================
 このままデフレが続けば、いずれは危機的なインフレになるだろう。もっとも避けるべき不況下のインフレだ。
デフレというのは、物の価値より金の価値の方が上がる(市場に回る金が不足している)ため、相対的に物の価格が下がる。一見ありがたいかのように思えるが、同時に収入も下がるので生活は苦しくなる一方だ。
 デフレを放置しておくとどうなるか。
物が売れない→企業は事業を縮小させる→人員を整理し、さらに給料は減る→物は売れず、更に価格低下の圧力を受ける→企業は耐えられず倒産(失業者が増える)→生産が縮小するので需要が供給を上回る→

┌物がなくなるので価格が上がる     ┐
┤                        ├→デフレが逆転し悪性インフラに移行する
└輸入が増える(しかし価格は上昇する)┘

 結局、物(サービス、つまり「価値」)を生産する企業が倒産することで、物が不足してしまい、いくらお金を出しても「買う物」がなくなるので、物の価格は上昇せざるを得なくなる。
 日本も戦後、生産する企業が軒並み空襲などで破壊されてしまったため、お金を持っていても物を買うことはできなかった。農家に食料を求めに行っても、なかなかお金では交換してくれず、持っている物と交換するしかなかったと、実体験している両親から聞いている。
 デフレを放置し、一度(ひとたび)企業の倒産があい続けば、その企業が持っていた技術、価値を生み出すノウハウはすべて失われてしまう。「弱い企業は競争の中で淘汰されていくものだ」と冷たく、高みの見物をしている識者には分からないかもしれないが、この損失は日本を滅ぼしかねない。「静かな空襲」が確実に起こっていると考えるべきだろう。
 これはもう恐ろしい経済の最終段階だ。
 本来「お金」に価値はない。価値があるように見せているだけで、単なる交換する際の約束に過ぎない。「物」は現実世界に所属するが、「お金」は、仮想世界にしか属さない。
 事実、ドルでも円でも未開のジャングルに行って使えるだろうか。未開の部族に「貢ぎ物」として「お金」を持っていったら友好を図るどころか「紙屑をよこしてバカにされた」と身の危険さえあるに違いない。むしろ貴重な塩や食料、道具など実物を持参した方が、喜ばれるだろう。
 この不況下、貯金に精を出すというのは将来が不安である国民にとって自然な行為であると思う。しかし、その貯金は本当に大丈夫なのだろうか。デフレであればそうかもしれないが、一度悪性インフラに移行したら「お金」の価値はなくなる。非常に過酷な状況なのである。だからといって貯金を崩して使ってしまえ、などと乱暴なことを言う気はない。これは個人レベルではどうしようもない問題だからだ。
 結局政府が、財政出動をするしか、このデフレを乗り越えることはできない。そのための政府だ。ところが政府(日銀も同様)は、デフレ対策ではなく、インフレ対策を行っている。
 先日、笹子トンネルの崩落事故があった。犠牲になられた方は気の毒でしょうがない。筆者も上京の折には利用しなければならない高速である。とても他人事(ひとごと)ではない。国民全員が「明日は我が身」と心得るべきだ。
 いま日本の社会基盤(インフラストラクチャー)は、かなり傷んできている。首都高速でも開通がオリンピックの年だから昭和39年、つまり48年も経過している。もちろんメインテナンスをしてこなかったわけではないだろうが、それでも老朽化は進行し、もはや「崩落」の危険性も指摘されている。卑近な例で恐縮だが、筆者在住の近くの橋もいきなり穴が空いてしまった(復旧には1年以上掛かった)。もうそろそろ公共工事が悪であるという単純な思い込みは止める時だろう。
 慥かに、前政権が「公共事業」を背景にして様々な悪を行ったことは間違いない。無駄な道路、利用されない空港、原発を飲み込ませるための箱物(電力会社が主体だと思っているかもしれないが、実は国の政策である)。この政策で破綻してしまった自治体さえある。だからこそ公共事業は、完全に「悪」であると大きく振り子は振れてしまった。この責任は大きい。その政党が今後10年に渡って200兆円を公共投資に回すという。年間20兆円という巨額の投資になる。おそらく日本中の老朽化したインフラに対処するには、これくらいの金額は必要だろう。
 だが問題は、自民党が自ら襟を正し、まずは国の将来のためを考え、徹底的に官僚を使いこなし、不正が入り込まないように管理できるのだろうか、ということである。
 現政権のマニフェストで国民は完全に騙されてしまった。慥かにナイーブであったと批判されてもそれは仕方がない。それより大きな問題は、マニフェストという「公約」の権威を完全に失墜させてしまったことである。政治家は、表現することが全てである。言ったことは守らなければ政治家ではない。假に実現できなくとも、なぜそれができなかったかを政治生命をかけて説明しなければならない。でなければ、国民は何を根拠にして「公約」を信じればよいのか判断が付かない。今回の選挙などまさに疑心暗鬼である。民主党にいた小沢一郎という人物は、マニフェストが掲げていた「ガソリン税の暫定分撤廃」が、その当時実現できたにも拘わらず横やりを入れあっさり反古にしてしまった。しかも今度は「未来の党」の影に隠れて、原発反対、諸費税反対などと訴えている。いったいどこに信義がるのか。結局このような人物が関係する党など、結局政権獲ったら公約など簡単に反故にするのだろうな、というのが大方の見方ではないか。国民はもう騙されはしないだろう。
 自民党は大丈夫だろうか。新生自民党になるのだろうか。二階俊博氏が業界団体の前で「さあ、皆さんお待たせしました!」と嬉々として公共事業の増強を喜んでいたが、この喜び方を見て国民は一抹の不安を覚えたはずだ。支持団体の会合だから羽目を外したとも思えるが、それだけか。

 二階俊博・鶴保庸介(和歌山) …紀伊半島一周高速道路
 三ッ矢憲生(三重) …紀伊半島一周高速道路
 町村信孝(北海道) …北海道新幹線
 野田毅(熊本)   …九州横断自動車道
 金子一義(岐阜)  …東海北陸道(4車線化)・東海環状道
 金子原二郎(長崎) …九州新幹線長崎ルート
 大島理森(青森)  …東北新幹線・八戸久慈自動車道
 林幹雄(千葉)   …千葉県道路協会会長
 宮腰光寛(富山)  …北陸新幹線・国道8号バイパス・富山高山連絡道路
 中谷元(高知)   …高知自動車道
 福井照(高知)   …旧建設省出身・高知自動車道
 金田勝年(秋田)  …東北縦貫自動車道
 高市早苗(奈良)  …京奈和自動車道 斑鳩バイパス 他
 脇雅史(比例)   …旧建設省出身
 佐藤信秋(比例)  …元国土交通省道路局長
 平井たくや(香川) …高速道路建設推進議員連盟・元国交副大臣・高松自動車道(4車線化)
 小野寺五典(宮城) …三陸沿岸道路

これを見ると、インフラの補修よりも新規建設の方に力を入れているようにも見えるが…。

 公共事業は必要であるがこういった不安もある。なんとも悩むべき問題だ。
 人のなす事で完璧なことなどない。過つのが人の性(さが)である。政党もしかり。
だからこと選択に困るのであるが、少なくとも「公約」を命がけで守って貰わなければ、話にならない。

●デフレを脱却すること
●国益をまず第一に考えること(国家には永遠の友も永遠の敵も存在しない、存在するのは永遠の国益だけである、パーマストン英首相)
●国防に力を入れること

国民は、政府に期待するしか道はないのである。
選択はとてつもなく難しいのだが。

Requiescat in pace:民主党
posted by Serendipity at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。