2013年02月17日

ある技術者の話

ご隠居はんと留はんの「量子力学」珍問答

LOTO6をはじめる前に読む本
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ある技術者の話
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 ある技術者の元に、それぞれ異なる国から3人の技術者が訪ねてきた。教えを乞いたいというのである。とはいえ最新の技術を漏らすわけにもいかず、当初固辞していたが、あまりにも熱心に訴えるので教えることにした。もちろん、最重要となるキモの部分については微妙にはぐらかした。伝え終えた後、期日までにある試作品を作るよう指示し、彼らはそれぞれ帰国した。

 約束の期日が近づいたころ、T国の技術者がわざわざ試作品を携えてやってきた。

T国技術者 「先生、言われたとおりに作ってみました」
技術者   「うん、そのようだね」
T国技術者 「でも先生。僭越ですが、一カ所未消化の部分があるんです」
技術者   (ほぉ、気付いたか)
T国技術者 「今後ともご教授頂けますでしょうか?」
記述者   「もちろんだとも」
T国技術者は、丁寧に礼を述べ帰国した。

約束の期日が来ても、残りの二人からは連絡が来ない。どうしたことかと連絡すると、
C国技術者 「あっ、先生。言われたとおりに作ってみたけど、これ私が昔思い付いた技術と同じだったアルよ。今回、先生の技術は役に立たなかったけど、取り敢えず謝謝!」
技術者   (何が謝謝だか。何を企んでいるか知らないが、あの技術だけで製品を作ったら…、とんでもないことになるぞ)

最後の一人に連絡すると、
K国技術者 「アンタかい。半万年に及ぶウリの歴史文献を調べてみたら、アンタの技術なんか既にあるじゃないか!一体どこで盗んだんだ! もう連絡してくるな!」

(…新しい技術が、歴史文献にあるはずもない)

技術者 「……」
温厚な技術者に、静かな殺意が芽生えた瞬間だった。


その後、T国技術者の会社と技術提携をし、もちろんキモになる技術も供与して、彼の会社の業績は順調に伸びていったという。

一方、C国の技術者は、自らの会社を立ち上げたが、製品の故障が多く、返品の山となり、結局倒産したということである。

更に、K国の技術者だが、
彼の消息は、
その後、杳として
分かっていないという……


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posted by Serendipity at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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