2012年07月18日

カタカナで呼ばれたいか?

 「エネルギー意見聴取会」は、結局茶番になっていることが明らかになったが、ある目的を決めてそれに誘導したいが為の、証拠作りであることが、明らかになっただけでも有益だったか。それにしても、将来原発の依存率
0,15,25%の案で、電気代の違いを示しているが、どういった条件で作られているのだろうか。
現在の電力3法を前提として試算したのなら意味はない。つまり電力を独占させ、原価総括方式でそれに利益を乗せるというやり方であれば、意味がないとないということだ。
電力3法を改正して、新規参入促進、発電、送電分離などの基本部分を変えない限り、将来どうなるかは述べることはできない。だいたいこの法律のせいで電力料金が高止まりしているのだ。コストを意識しない会社がまともな経営をするとでも思うのだろうか。
 太陽、風力、潮力や地熱などで今の電力量を賄うことは今のところ難しいことは慥かだと思う。主力は水力や火力に当分の間は頼らなければならないだろう。原油の調達やコストなど掛かることも事実だ。しかしそれも現状の原価総括方式で計算しているからでもある。コストが掛かれば電気料を上げればよいと安易に考えている会社に、廉価で安定的な原料調達などの努力を期待できるであろうか。残念ながら会社間の競争がなければ、会社は生き残ろうと努力はしないものだ。他の競争の激しい会社を見てみよ。どれだけ血の滲むような努力をしているか。
 いずれにせよ、当分の間は火力に頼らなければならないから、燃料の調達は急務だ。では日本がエネルギー輸出国となれるというメタンハイドレイトはどうなのだろうか。慥かに太平洋側では、深海にあるためその開発は難しいが、日本海側では、幸いなことに浅い位置にあることが分かっている。ならば、国を挙げてでも早急に調査、試掘など手がけるべきではないだろうか。使い物にならない高速増殖炉など予算を縮小し廃炉の行程に移るべきだろう。
 オーランチオキトリウムなどの「炭化水素」を生成する藻はどうか。琵琶湖程度の土地があれば、優に日本の一年分使用する燃料は生成できるという。実現できるのかどうか実証実験を即刻進めるべきだろう。
 とにかく、原発には頼れないという基本理念を持てば、打つ手はいくらでもある。事実、日本は様々な問題に立ち向かい解決してきたではないか。
 筆者が原発を容認できないのは、事故が怖いだけではない。もちろん国を、いやそれどころか地球を致命的に汚染してしまう未熟な技術に頼ることは怖い。しかし、それと同等に、或いはそれ以上に、原発から廃棄される高濃度の放射性物質の方を危惧する。人類はこの廃棄物の処理の方法を未だ知らない。比較的事故に安全だといわれるトリウム溶塩炉でも、プルトニウムを生成しないだけで現在の原発と同じように放射性廃棄物は発生する。根本的な解決にはならないのだ。
 「原発は必要悪だ」と達観している人々に問いたい。毒であっても、旨い実なら食べるのだろうか。中にはそういった御仁もいるらしい(河豚の肝をどうしても食べたいとか)が、これは個人の嗜好ではない、ことは国民全体(いや地球規模か)に及ぶ。その点を考えて発言して欲しい。そして考えて頂きたい。大震災にも耐え、事故を起こしにくく、しかも小型(1万KW程度)の方が都合が良いというトリウム原子炉であるならば、東京、名古屋や大阪など多くの電力を利用する地域に設置した方が遙かに効率的(送電線は限りなく短くできる)で、しかも廃熱さえ利用(暖房、冷房)できるのであるから、理想的だと思うのだが、これにはもちろん賛成頂けるのでしょうね、と。もし万が一否と答えるのなら、「それは欺瞞だ」と非難されても甘んじて受けて頂きたい。自分は嫌だが、地方に設置するなら補助金も出て潤うのだからそれは自治体の考え方次第ではないか、と答えるなら、それは身勝手と言わざるを得ない。
 自治体にしても、原発を誘致することで潤うと考えるのは止めた方が良い。実際原発が無くてもなんとか運営している自治体は多い、というか、ほぼ全てそうである。補助金といっても自由に使えるわけではなく、ほとんどが箱物にしか使えない。しかも時を経れば補助金も減らされていく。結局箱物の維持費が嵩み、また原発を誘致しなければならなくなるという悪循環に陥るだけだ(電力会社、政府はこれを狙っていたのだが…)。この例は既にある。麻薬だ。この呪縛から逃れるのは並大抵のことではない。それが補助金の実体だ。しかも、誘致賛成、反対と自治体の中で反目が起こり、自治体は二分されてしまう。これで自治体は子孫に未来を語ることができるのだろうか。世界からカタカナで呼ばれるようになることはないのだろうか。
 筆者はカタカナで、かつてあったニッポンなどと断じて呼ばれたくはない。
posted by Serendipity at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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