なんじゃこりゃ?
である。
筆者は、臨床検査技師で教授の友人から、このペーパーバッグ法を聞いて、HVSに関しては、その対処法を教えてもらったが、実は全くやってはならない方法だと気付かされて驚いている。おそらく呼吸は血中の二酸化炭素がコントロールしているというところから、低二酸化炭素状態であれば、ペーパーバッグを口に当てて呼吸すれば、二酸化炭素濃度が上昇し呼吸が安定すると考えたのだろう。
しかし現実は、それでは血中の二酸化炭素濃度は上がらず、むしろ窒息させているのと同じことになってしまうことが分かったのだろう。
それにしても、これだけ普及した方法で、しかも、HVSの患者が増えてきているというのなら、関係者が新聞、ニュースなとでその危険性を告知しなければならないだろう。今回、ガッテンを観た人は良いが、そうでない人の方が多いはずだから、早急に誤りは訂正すべきだろう。人命にかかわるからね。
しかし、医療関係の事実誤認による変更は多いね。前にも述べたが、傷口は基本的に殺菌してはいけない、というのもあった。これは赤チンやリバガーゼを知っている世代には衝撃だぜ(あんな痛い思いして、逆に良くなかったなんて(TT))。
昨今、いろいろなサプリメントが発売されているが、いくら新発見されたからといって、即座に飛びつかない方が良いかもしれない。医療の現場で、以前常識であったものが、180°違っていることもあるのだから、ましてやサプリメントのような比較的安全なものは、結果として毒にも薬にもならない、というようなことが起きやすいのではないかな。コラーゲンやヒアルロン酸なんて塗っても飲んでも効果など期待できないだろう(飲んだ場合分解されて原料にはなるだろうが…(それでもペプチドかアミノ酸!))し、むしろアレルゲンとなるのではないだろうか。だいたいそんな高分子が皮膚から直接入って行く方が怖いわ。
医療関係の番組はもっとたくさんあっていいかな。