2012年10月23日

無実なのにどうして自白したのか?

コンピュータウィルスによって誤認逮捕された問題については、以前述べたが、どうも焦点がぶれているようでならならない。
問題の核心は、誤認逮捕ではなく、無垢でありながら自白していることである。誤解を恐れずに言ってしまえば、その他のことなどドーでも良い。こういった知的犯行はこれから増えることは間違いないから、FBIのようなエリート集団を作らない限り解決はできない。逆を言えば解決策はあるからだ。
 しかし、自白を誘導、捏造することは、それ以上に早急に対策を講じないことは、冤罪を捜査機関が暗黙的に助長していると言わざるを得ない。
 捜査員が特定の人物を「犯人」だと思い込むと、犯人であることを補強するような証拠探しばかり行い、「被疑者」の言い分をまず聞かない、という傾向が顕著になる。捜査官の心の内では、「『犯人』の言うことなどウソに決まっている」となるのだろう。こういった「潜入捜査」ならぬ「先入観捜査」が問題なのだ。社会的に大きな問題にならないのが不思議なのだが、痴漢事件などその最たるものだろう。被害者と被疑者の言い分が違い、かつ被害者も確実に被疑者を特定できない事件であっても、一度疑いをかけられたら、もう逃れる手はずがないという。弁護士でさえ、「その場から逃げられるものであればすぐに逃げて下さい。捕まっても潔白であるから問題はないと決して思ってはいけません」とアドバイスするくらいだ。
これを恐ろしいと思わないか?
電車に乗る時には、絶対に女性(老若の区別はない)のそばは避けるべきだ。これは鉄則だと考えておくべきだ。
 一度「犯人」という心証を得られると、もうなすすべがなくなり、事実上、後の人生は悪夢になることだろう。仕事はなくなるし、家族離散もあり得る。
 冤罪ほど人の心身を殺す「犯罪」はない。しかも官製であるから始末が悪い。

 袴田事件というのがあった。先日TVで放映されたが、その中で一度も裁判に出てこなかった証拠に「自白テープ」というものが紹介されていた。一聴するに、自らの犯行を淡々と語っているかのように聞こえるが、実際には、それ以後に発見された証拠と異なる供述を語っていた。その部分は割愛するが、明らかに供述が誘導されていることが分かる内容であった。
 一日中密室で13,4時間も何人もの捜査官に問い詰められれば、どんな人間だって精神的に破壊されてしまうだろう。だからこそ先進諸国では、供述に関しては厳しい見方をしているのだ。ひとり日本だけが、江戸時代から続く「自白」に頼りすぎ、物証などの確たる証拠を軽視しているとみえる(そんなことないだろうって? だが報道によると、大阪府警の警部がタバコの吸い殻の証拠捏造したのはどういうわけか。彼個人の資質の問題か? これは氷山の一角だろう)。
 日本は「空気(pneuma)」に支配されている国家である。この空気によって物事が決まる。捜査官の被疑者に対する態度もそうであり、「推定無罪の原則」など端からない。
 国民だって犯人の逮捕はして貰わなければと思っている。しかし、無垢の民を逮捕して良いとは誰一人として思ってはいない。
 そうでないと、2つの大きな罪を犯すことになる。
一つは、「冤罪」もう一つは、「真犯人の野放し」だ。

 そして、無関心でいれば、あなたもいつかは巻き込まれる。

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posted by Serendipity at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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