2012年11月12日

民主党の罪悪

LOTO6をはじめる前に読む本


ご隠居はんと留はんの「量子力学」珍問答
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 マニフェストを掲げることによって民主党は政権を獲った。自民党に対する失望も影響したし、アメリカのような2大政党による成熟した政治を願ったことも一因である。
しかし、実際この政権交代劇はどうだったか。問うまでもなく失敗で国民の一大不覚だった。
 日本国民は、先日行われたアメリカ大統領選挙を指を咥えて見ているしかなかった。過激でもあるし暗黒面もある。しかし、国民の前にすべてではないにしろあらゆるものが暴露されていた。国民は、清濁併せ持って、為政者を選ぶことができるのだろう。
 ナイーブな見方ではあると言われるかもしれない、それは認めよう。陰謀論者ならずとももう少し深読みすれば、表面的すぎるかもしれないし異論もあるだろう。それでも国民の前に多くの問題が提起されるのはやはり民主主義としては進歩しているのではないかと思ってしまう。特に日本にいれば尚更だ。印象的なのは、政治家の「嘘」に対する捉え方が、日米でかなり違っていることに驚く。
 彼の地では、政治家の嘘は、まさしく命取りであり、一度口にしたものを違(たが)えれば、合理的な説明ができない限り、彼は責任を徹底的に追及され、二度と政治家にはなれないだろう。翻って日本はどうか。普天間基地問題を、壊滅的に引っかき回しながら、「秘策はある」と嘯き、結局何の秘策もないことが発覚しても、悠々と政治家を続けている元首相。しかも自ら政治家を辞めると宣言しながら、思い返したと言い、衆院解散後も出馬することを決めている。「マニフェストに書かれていないことはやらないんです」と言いながら、マニフェストではやらないと宣言しながら、十分な検証もなしに、さっさと消費税率を上げ、「近いうち解散」を約束しながら、未練たらたら総理大臣の座を降りない現首相。
 あまりにも嘘だらけで、国民は呆然として笑うしかない。
 今回のこの悲劇に一部の有識者は、「だからマニフェストなんてできないと言ったではないか」と国民を責める。しかし、考えてもみて頂きたい。「政党、政治家が、言ったこと、公約したことを判断して政権を与えたことが誤っているというのであれば、国民は何を基準にして投票行動を起こせばよいのか」ということを。国民は常に、その言説の裏の裏まで精通していなければならないのだろうか。それを実現する予算は確保できるのかどうか、など常に政治評論家レベルの知識と智慧を張り巡らして、監視していなければならないのだろうか。「その通り」と答える有識者もいるだろう。ならば、政治的議論に係わる資料は原則すべて公開されなければならない。大小に拘わらず委員会は、原則公開されなければならない。税金を使って行う全ての活動は明らかにされなければならない。まずはそこから始めるべきであり、それを確約させなければならない。さきほどの有識者もそれを推進するように働きかけなければ、国民に対する批判は的を外している。一般の国民は、特殊な情報入手ルートなど持っていないからだ。
 国民がナイーブであったことは認めるよう。しかし、単にマニフェストの甘い罠をすべて信じたわけでもない(と思う)。少なくとも「何かが変わる」ということを信じて投票したのではないか。前政権がなしえなかった、この閉塞した社会状況を。それを責めるのは少々酷なのではないか。騙された方が、騙した方より嘲笑われる(Chinaではそうらしいが)のなら、詐欺罪など刑法からさっさと外すべきだろう。
 まあ、前回の選挙で相当失望した国民は、どんな政党がマニフェストやらアジェンダを出そうが、今度は簡単には信用しないだろう。政治は大きく混乱するに違いない。とはいえ、政治家は、嘘を言いたい放題、国民は疑心暗鬼を生じる、こんな展開ははあまりに不幸だ。この意味でも民主党は万死に値する。約束を果たせず、その気もないのであるなら即座に解党すべきだ。
 多くの国民は、有識者が言うような、「口を開けて一方的に受け取ることを望んでいた」のではない。断じてない。例えば、高速道路が無料になって個人が得するだろうと考えていたのではない。人の移動や物流が盛んになり、この閉塞的なデフレ脱却の契機(きっかけ)になるではないか、と踏んだのである(物流業者はかなり期待しただろうが)。ガソリン税の暫定部分も、いい加減、不明確であるから、外せるものなら外せと言ったのである。本当に必要であれば、マニフェスト通り廃止した上で、再度議論すれば良いことであろう(これなど、マニフェスト通り即座に廃止できたものを、小沢一郎氏が潰してしまったのではないか(この時点で民主党は小沢氏を放逐するのが筋ではなかったか、マニフェストに違反したのだから))。
 いずれにせよ、国民は困惑しきっている。近々来る選挙にどう対応してい良いか分からないのだ。マニフェストや公約が、単なる「餌」であり、実現する気もないのであれば、どの党も信用できない。かといって誰かは選ばなければならない。懊悩に耐え難いのだ。
 マニフェスト(公約)の意義を地に落とし、成熟すべきだった2大政党による政治の運営を大きく毀損し、政治を混乱におとしめた民主党。
 もう二度と復活はない思へ。
posted by Serendipity at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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