2013年02月09日

ROEの制定を急げ!

ご隠居はんと留はんの「量子力学」珍問答

LOTO6をはじめる前に読む本
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 自衛隊の行動を「正当防衛」という範疇で規定するというのはどうかと思うが、自衛隊自体の法的位置づけが決まっていない以上、現時点ではこの法律を援用せざるを得ないのだろう。
では、正当防衛というのはどんな法律なのか。調べてみた。

刑法36条(正当防衛)1項 急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。

とある。この条項が成立するためには、以下の要件が必要とされる。

要件
 1.急迫性
  「急迫性」とは、法益侵害の危険が切迫していることを言う。
 2.不正
  「不正」とは、侵害が違法であること
 3.侵害
  「侵害」とは、他人の権利に対して、実害を加える及び実害を加える恐れのある行為。
 4.自己又は他人の権利
 5.防衛行為(防衛の意思)
  「防衛行為」は、反撃は侵害者に向けられたものでなければならない。
 6.必要性・相当性
  「やむを得ずにした行為」つまり、それ以外の手段がなかった場合。


こういった要件を自衛隊活動にも適用しているわけだ。

 今回の支那軍による「ロック・オン」事件に対して調べてみよう。
 まず、1の急迫性。ロック・オンされれば、数秒以内に反応しなければ攻撃を受ける可能性があるので、これは満たすだろう。この場合、相手の意思が假に「脅し」にあったとしてもこちらが知り得ない以上満たしている、と考える。例えば、首筋にナイフを突きつけられれば、後で「それは冗談だった」などと主張しても通るはずもない。日常生活の中では、状況によって明らかに「おふざけ」という場面があるのかもしれないが、軍事的にはこれはあり得ない。
 2,3,4の場合は、今回は日本領海ではなく、EEZ(排他的経済水域)内であったことを考えると微妙だ。EEZはあくまでも排他的経済水域と「経済」に重きを置いており、国連条約による海洋法では、この水域での軍事行動については規定されていないということなので、完全に争点になってしまう。しかも支那政府は、「日本が先制攻撃をした」という言い訳を作りたいので、注意が必要だ。
 5は「ロック・オン」した戦艦が対象だから、これは満たす。
 6の場合は、「回避行動が取れたか」ということだが、これは相手方の兵器にもよるが、事実上それが確認できない限り、回避不可能と考えられるから、要件は満たすと思う。

とまあ、軍事行動を正当防衛で説明しようというのは、相当無理がある。

 通常なら「ロック・オン」されただけで、防衛システムが作動し、反撃に出るというのが常識ではないだろうか。ただこの場合でも、EEZ内であったことを考えると、支那政府に付け込まれる余地を与えてしまうので、今回の自衛隊の自制した行動は、自己犠牲を払う覚悟の決断として高く評価して良い。このような状況に追い込んでしまうというのは全く申し訳ないと感じる。やはり、ROE(交戦規定)を制定しないことには、自衛隊をがんじがらめにして戦地に送り出すことになり、あまりにも「非人道的」行為と言える。日本の恥というより「人として恥」だろう。

自衛隊を形を変えた「特攻隊」のようにしては断じてならない。

 自衛隊が他国軍と共同行動をしている場合、他国軍に攻撃が加えられる、或いは、攻撃の危険が「急迫」であった場合、現在では、「集団的自衛権」の行使ができないので、見殺しにすることになる。
 あれ? 自衛隊の行動は、「正当防衛」によって規定されているのではなかったか。正当防衛では、「自己又は他人の権利を防衛するため」とされているのだから、この場合、他国軍は「他人」に相当しないのだろうか?
 一方で「正当防衛」とし、他方で「集団的自衛権」と解釈する。かなり無理があるのではないか。しかも、「集団的自衛権」については、「権利は有するが、行使しない」などと訳の分からないことを政府は述べている。これじゃ、他国軍など「日本と何かやってられないぜ」と見捨てられるのが落ちだ。一番あり得る事象は、日米共同で支那軍に相対した時、米国軍に危害が加えられた時看過するのか、ということだ(もちろん支那軍に攻撃されるほど米軍はヤワではないが、そういう問題ではない)。友人と歩いていた時、友人が暴漢に襲われた時「助ける権利はあるが、行使しない」などと静観していたら、何十年付き合っていたとしても、友人とはそれで終わりである。
 支那政府が万が一ICBMを日本上空を通過してアメリカに向かった時(そういうルートがあるのかは別にして)、日本は、これを日本領空内で撃墜する覚悟はあるのだろうか。「日米安保条約では、日本が米国を守る必要がない片務条約になっている」などと寝言をいう輩もいるだろうが、明らかにアメリカに危害が及ぶことが分かっていながら、看過したら、条約上片務であったとしても、アメリカとのお友達度は、急降下することだろう。ICBMくらい落としてやれよ!PAC3で本当に撃墜できるかどうかは分からないが、少なくとも本気で落とす努力はしなければならない、と思う。

 まあ、軍事に関してはずぶの素人だが、素直に考えると、こんな表現になってしまう。
 だが、あまりにも自衛隊に負担を押しつけすぎだ。早く政府が正常な判断をして、世界標準の軍隊にしてやれよ!というのが本音だ
posted by Serendipity at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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