2013年02月19日

自民党よもう少し自制せよ!

ご隠居はんと留はんの「量子力学」珍問答

LOTO6をはじめる前に読む本
====================================
報道ステーション 2013年2月18日(月)
高速道路“ミッシングリンク”予算獲得競争
「14日に衆議院を通過した2012年度補正予算案では、公共事業費のうち、新規の工事費が4分の3を占め、補修や修繕は4分の1に過ぎない。全国の高速道路の未開通区間、いわゆる“ミッシングリンク”の整備も盛り込まれ、その対象は全国46カ所。この予算の獲得競争が早くも始まっている。高速道路建設の推進を掲げる議員連盟の会長でもある自民党の衛藤征士郎氏は、16日、地元の高速道路の開通式に出席した。開通したのは、東九州自動車道の大分県と宮崎県を結ぶ蒲江−北浦間で、この区間は採算が見込めないため、民間の高速道路会社が建設するのではなく、国と地方の負担で作られた。東九州道のうち、ミッシングリンクは3カ所。この区間は国と地方の財布で建設する。4年後の完成を目指していたが、今回の補正予算で十分な予算がつけば、完成を2年前倒しすることも可能だという。財務省や国土交通省に働きかけを続ける衛藤氏に対し、地元の期待は高まっている。衛藤氏は『予算には限りがあり、そのなかでやらなければならないので、熱心なところは先になっていく』と話す。」

 報道ステーションのニュースによると、公共事業費のうち、新規が3/4、補修、修繕に1/4という割合で工事費が充てられるという。
 これが本当だとすると、自民党は非常にマズイ印象を与えるだろう。そもそも今回の衆院選挙で自民党が政権を奪回できたのは、敵失である面があることは否めない。つまり、国民は積極的に自民党を選んだわけではないのだ。その後安倍首相がいわゆる「アベノミクス」を提唱し、いよいよデフレからの脱却ができそうだとの兆候が見え始め、自民党の支持率も上がってきてはいるが、これに浮かれてはならない。
 国民は、以前の自民党を知っているからだ。つまり、特定の業者と政治家が癒着し、公共事業を恣(ほしいまま)に蹂躙してきたことを忘れてはいない。こういった自民党の負の面に飽き飽きとして、民主党に政権を執らせるという大失敗を犯してしまった(それだけではないだろうが…)。
 今回東北大震災に端を発し、笹子トンネルの崩落事故に代表されるような、老朽化によるのインフラの崩壊懸念が広く認識され、自民党の掲げる「国土強靱化計画」の推進は、国民によって大方認められるようになった。
 ここが重要で、公共事業をしなければならないことは間違いはないが、まずは、現在あるインフラの補修、修繕を最優先するように、というメッセージを国民は送っているのである。東北で大地震があれば、太平洋側での地震も連動して起きやすいことが、歴史的、科学的に分かっているからだ。
 しかし、今回の報道によると、このメッセージを蔑ろにしているのではないか、以前の自民党と変わらないじゃないか、と国民が思うようになると、参議院選挙も自民党盤石とはいかなくなり、デフレ脱却も国土強靱化計画も、危機に瀕する可能性が出てくる。

 誤解であることは間違いないのだが、「1000兆円の国の借金」がある思わされてしまうと、どうしても国民は、過大な予算など組めないし、無駄をするな、と思ってしまうのだ。それは、国家財政と家計と混同しているのだが、どうしても頭から「家計」として国家の財政をも捉えてしまうという「癖(或いは誤謬)」から逃れらない。マスコミによるミスリードが非常に大きく、敢えて言えば国民の固陋さもあるのだが、それが誤解であったにしろ、国民は参院選で議員を選ぶのであるから、自民党には不利になる。野党も足を掬おうとするだろう。
 いわゆる「リフレ派」(筆者に言わせれば「正当派」なのだが)が必死に、国家財政と家計とは違うと懸命に説明を試みている中、肝心の自民党が、「さあ新しい道路を作るぞ」、「予算をぶんどるぞ」などと、後ろから鉄砲で撃つようなまねをしていたのでは、たとえ国民がインフラの補修が必要だと認識していても、うんざりされてしまい、結局参院では過半数を採れないという結果になってしまうのではないか。

 なぜ自民党の「道路族」は待てない? 国土強靱化計画の中には、道路のミッシングリンクも解消していかなければならないことは明らかなのだから、もう少し我慢することも必要だ。

 今回の「国土強靱化計画」は、今までの「自治体陳情→政治家→各省」といったやり方はダメである。まず重度の災害が起こりそうな箇所の選定を、国会質疑のように放送し、オープンな場で議論しなければならない。慥かに、進度はその分遅くなるかもしれないが、密室で決めるようなことがあれば、国民はもう信用しないだろうと思う。事実、今回の報道のようなことが起こると、疑心暗鬼を生じてしまう。

 自民党は、党内でこのような状況を認識し、派手な行動は慎むべきだ。
posted by Serendipity at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/323955316

この記事へのトラックバック