2016年12月14日

kindle本、電子書籍分野で席巻か?!

 「対話形式の本は売れない」という編集者の一言からお蔵入りになっていた原稿が日の目を見ることになった。ご存じかもしれないがamazonのKDP(kindle本)というシステムのお陰だ。いわゆる電子本だ。
 電子本といえば、kindle以前にもたしかにあったがどれも規模が小さく知名度も出版フォーマットもばらばらで、成功した例はなかった。ところが、天下のamazonがこの世界に乗り出し様相は一気に変わった。amazonが全面的に著者を支援しマーケットの広さを武器に一気に攻勢を掛けてきたのだ。なんと著者自身が出版社と同じ立場に立ったのだ。原稿さえあればわずか48時間で発行でき、しかも30%,70%という印税が用意されている。さらに市場はまさに世界的だ。世界同時発売なんて従来では想像すらできなかったことだ。まさに筆者の力量によってのみ作品が評価される。これは大きな変革だ。
 しかも仕事として出版しようとするだけではなく、従来なら自己出版という道しかなかった、それでも何かを残したいと思った人々にも経済的な負担を一切掛けることなく出版が可能になったことは表現の多様性からも画期的だ。
 大手の出版社は電子本に懐疑的であると聞き及ぶが、流れは既に電子本優位に傾いている。生まれたときからインターネットが当たり前のように存在していた世代は当たり前のように端末を利用するし、スマホの普及率を見ても、端末で情報を取得するのは当然という時代だ。これは加速することはあっても後退することはない。事実、筆者もkindleの端末を利用してから、本を読む速度は上がり、しかもその数も増えた。何百という書籍が手に乗るほどのサイズの端末で読めることは普通の本ではあり得ないことだ。たしかに紙の本でなければ本ではないという考え方を持つ人も多いだろう、それは否定しないが、多種多様の本を読もうとすれば本を置く場所はなくなる。実際筆者の周りにはもう本をおくスペースは既にない。家人からは、処分してくれと泣きつかれる始末だ。
 なにからなんでも良さそうな電子本だが、問題もある。kindleの書籍フォーマットは一応決まっているものの、現時点では、数式や化学式などの規格がないということだ。文章中に数式を多用する筆者にとってはかなり問題で現在では画像として扱わなければならないので難儀する。これには早く対応して頂きたい。
 マイクロソフトのDOC形式がそのまま完全に利用できれば、数式でも化学式でも対応できるのだから、時間の問題だと思うのだが。
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 ということで、今回発行した書籍は、「ご隠居さんと留さんの『量子力学』珍問答」というもの。落語形式(?)で量子力学の誕生までを描いたものだ。桂枝雀師匠のファンであるところから思いついたのだが、ユーモアも「数式」も取り入れたという、かなり実験的な本になった。筆者は割と気に入っている。どう受け止められるかは分からないが、でもそれはそれで良いと思う。選択肢は多い方がいいからだ。

posted by Serendipity at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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