2009年11月21日

警察の守るべきものとは?

 日本のおバカなドラマとは違って、見応えのあるアメリカのドラマだが、今日CSI:NYを見ていて正鵠を得た場面があったので是非ともお伝えしたい。

 犯人の蓋然性が高い被疑者がいて捜査していたCSI(Crime Scene Investigation:鑑識班)のメンバのひとりが、思わず証拠を捏造しそうになってしまった。もちろん良心から捏造はしなかったのだが、上司のマックに見つかり以下のように宣告された。

「守るべきものが3つある。
国の名誉と、この街の安全、そしてラボの誇りだ
我々の捜査の結果は、人を有罪にも無罪にもする

証拠を集め分析すると同時に市民に約束している
“敬意を持って証拠を扱う”とな
君はそれを破った。

君をここに残しておく訳にはいかない。
クビだ。

正しくデュー・プロセス・オブ・ロー(due process of law:適正手続)の精神ではないか。これなくして国の品位を保つことはできまい。


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2009年11月20日

「高知白バイ捏造事件」の続報

 「高知白バイ捏造事件」の顛末(実際には終結どころか端緒についたばかりだが…)を記した『あの時、バスは止まっていた 高知「白バイ衝突死」の闇 』山下洋平 (著)が上梓された。天網恢々疎にして漏らさず、いずれ捏造は白日の下に曝されるだろう。でなければ、民主主義など成立しない。
 この事件で一番問題なのは、裁判自体が最初から偏向していたということだ。誤解を恐れず言えば、出来レースのように思える。裁判所というものは、提出された証拠が、正当であるかどうかをまず十分に吟味しなければならない。権力を持つ側が都合の良いように証拠をでっち上げるということが歴史的事実としてある。だからこそ、裁判所の審理が重要なのだ。もちろんこれは原告側、被告側を問わずであることは無論のことであるが、捜査権がある側により一層挙証責任があることは罪刑法定主義の見地からいって明白で、挙証においては、完全にデュー・プロセス(適正手続)に沿わなければならない。
 今回の事件においては、このデュー・プロセスに従っていないと思われる手続きが見られるどころか、証拠自体の捏造(これは手続云々より以前に重犯罪)という疑惑があるのだ。それを指摘している弁護側の主張を認めず、利害関係のない証人でさえ、一顧だにしないというのは、余りにも裁判官に予断があったと責められても致し方あるまい。高知地裁の裁判官の科学的知識の欠乏は余りにもお粗末、且つ固陋であり、中学生程度の科学知識もないと判断せざるを得ない。義務教育程度の科学的知識がないこと自体慥かに由々しきことなのだが、それ以上に、知識がなければ、少なくとも専門家の検証に耳を傾けるという謙虚さのなさが問題である。何人も全ての知識を持っているわけではない。それ自体は恥ではないだろう(義務教育程度の知識がないことは結構恥かもしれないが…)が、素直に専門家の言説に耳を傾けるという態度は、職業法律家であり続けたいのであれば、必要な要件であろう。法律業界(?)の中だけにいて、現実世界の審理をしようなどというのは烏滸がましい。
 今回一番争点になっているのは、「バスが静止していたか、動いていたか」にあるようだが、僅か6.5m程度の距離をバスが移動して、どのようにしたら、検察側が主張するような1m余に及ぶ奇妙なスリップ痕ができるのか。これは、科学の問題であり、実験から再現することが可能である。物理法則に従わない物体はあり得ない。精密な実験でできなければ、それはあり得ないのだ。そしてそのような判定ができる事故調査人というものがいるのだ。
 ケネディ大統領暗殺の際問題になった(今でも解決されていない)「マジック・ブリット(空中で何度も弾道が変化している奇妙な銃弾のこと、もちろん捏造)」というものは、物理の世界ではあり得ない。あるのは政治の世界だけである。
 筆者としては、万が一「バスが動いていた」としても、道路の設計上、白バイが適正速度(この場合60km/h)で走行していたのなら、あのように大きなバスが道を遮っていて、道がカーブしていたとしても、ぶつかる筈はないと考えている。それは、道路自体が、カーブしている場合、適正速度で走行している場合には、発見から停止まで余裕を持って設計することが法律によって規定されているからである。これは、国土交通省の職員の証言にある通りである。

 筆者が、数々の証言を元に推測するに、この事故は、

1.白バイは、赤色灯、サイレンを鳴らず、100km/h程度の速度で走行していた。つまり緊急走行ではなかった。(利害のない第三者の証言と、日常的にこのような無謀な走行をする白バイが住民によって目撃されていること)。適正速度であれば、停止できるように道路は設計されている。
2.身内である白バイ隊員が、犬死にではないように、警察側が思慮したこと。過失があれば、殉職手当は出ず、退職金等減額される虞があるため。
3.警察幹部側に及ぶ責任問題を回避したかったこと。
4.地方裁判所が数多くある案件を処理しなければならないため、早々に終了させたかったこと、且つ無責任さと無知。
5.警察に正義、誠実さがないこと。警察を守るためには、一般人の一人や二人犧牲にしても顧みることはないという体質。(志布志事件でも散見された)

といったこことが背景にあったのではないか、と思う。
 国民がこのような捏造犯罪に目を背け、他人事(ひとごと)であると思っていると、明日は我が身であることを思い知らされることになるだろう。
 今一度、個々人で考えて、声を上げて戴きたい。


posted by Serendipity at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 犯罪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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